旧株式会社INAX

INAX

衛生陶器・住宅設備機器・建材を製造するメーカー(旧:株式会社INAX)

前置きとして
株式会社INAXは、株式会社LIXILとなっています。現在、INAXは、ブランド名となっています。

愛知県常滑市の陶工であった伊奈初之丞が、
1887年(明治20年)頃から陶管の製造を開始したのが始まりです。
1921年(大正10年)、大倉和親の出資(支援)によって、匿名組合伊奈製陶所を創業しました。
陶管(土管)やタイル等の建設用陶器を製造をメインとして製造していましたが、
1924年(大正13年)2月、法人化され森村グループのタイルメーカーとして伊奈製陶株式会社が設立されました。
1945年、衛生陶器の製造を開始し、同じ森村グループの東洋陶器株式会社(後のTOTO株式会社)とライバル関係になりました。
伊奈の名称は、伊奈製陶の前身で帝国ホテルの外壁タイルも製造した伊奈製陶所に由来してものです。
会社設立時、初之丞長男の伊奈長三郎が常務に就任して以後も伊奈家が経営に関わっていました。
1985年(昭和60年)4月、伊奈製陶株式会社はコーポレートアイデンティティ(CI)を行って株式会社INAXに商号変更を行いました。INAXの社名は、それまでのinaに未知数などを示すXをつけて社名としました。
同時に企業理念「INAX5」を制定しロゴマークも一新したのです。
ロゴは2004年(平成16年)に小変更されています。現在でも、旧ロゴをよく見かけます。
変更箇所:社名左側の図形部分が横長から縦横同じ幅になった。
2001年(平成13年)、アルミサッシなどを手掛ける建材メーカー大手のトステムとの経営統合によって、
純粋持株会社・株式会社INAXトステムホールディングス(2004年に株式会社住生活グループに改称)傘下の事業会社になりました。トステムとは住宅設備機器の企画や展開において協業関係になる。2006年(平成18年)1月、トステムとの共同ショールームを岐阜市に開設しました。

商品について
衛生陶器(トイレ、洗面器など)は、TOTOと同社で日本国内販売シェアの約9割を占めています。
ただし、シェア比率については、TOTOに大きく水を空けられているのが現状である。
(型番ごとに個々の部品が個別になっていなかったのがシェア比率を下げる結果となったと言えるのではないでしょうか!?)
一方、タイルについては世界最大のメーカーであり、内装用建材「エコカラット」などの独自商品も販売しています。
また、トステムと共通製品を出すユニットバスについても現在20%強のシェアがあります。